- ねつ
- I
ねつ(名・形動)〔形容詞「ねつい」の語幹から。 中世末から近世へかけての語〕(1)念入りな・こと(さま)。 [日葡](2)心の底に含むところのある・こと(さま)。 いやみ。II
「はあ~な事をば言やるなう/浄瑠璃・八百屋お七」
ねつ【熱】(1)あついこと。 あつさ。(2)病気などで普段より高くなった体温。「~が下がる」
(3)一つの事に夢中になって, 高ぶった気持ち。 また, 興奮した状態。「話に~がこもる」
(4)熱病。「己は~を病んでゐるやうに, 気が遠くなつて/青年(鴎外)」
(5)〔物・化〕 温度の高い系から温度の低い系にエネルギーが移動するときのエネルギーの移動形態の一つで, 力学的な仕事や物質の移動などにはよらないもの。 熱の量, すなわち熱量の単位は, ジュールやカロリーが用いられる。~が冷(サ)・める熱中していた状態から, もとに戻る。~が入(ハイ)・るある物事に熱中する。「仕事に~・る」
~に浮かされる(1)高熱のためにうわごとを言う。(2)夢中になって分別を失う。~を上・げる(1)熱中する。 のぼせる。「アイドルに~・げる」
(2)議論に熱中する。 気炎を上げる。~を吹(フ)・く気炎を吐く。 大言壮語する。
Japanese explanatory dictionaries. 2013.